きんとうん

日本男子の憧れだった中国大陸

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男一匹 死ぬまでやれば

何の未練があろうはずか

吹けよ竜巻 赤い風

蒙古百万かがり火あかし

もしもオイラが死んだのならば

ゴビの砂漠へうっちゃっておくれ

 

 

青年の憧れだった大陸

 

遙か欧州へ続く大地

元寇が日本を屈服させに来た。

所謂、文永の役(1274)弘安の役(1281)

5代皇帝クビライの海を渡る侵攻戦だ。

そこで対馬を戦場として展開された。

天候が荒れ侵攻軍は悉く自然の脅威に落ちた。

実際には北条時宗が仕切っていた時代

迎え撃った九州地域侍が実は案外強かった。

一旦引き上げようとしたところに嵐が襲った。

二度に渡る遠征を武力で迎え撃ち嵐が襲った。

それを神風と呼んで来た。

それ以来海を渡って襲いかかる外敵を蹴散らす存在を神風と呼ぶ。

明治維新後、満蒙開拓を掲げ若き青年の血潮を滾らせた。

想像を絶する巨大な野望が渦巻く。

そのような大陸の入り口として中国大陸は日本の青年に希望をもたらしたのだ。

日本と言う日出る東の小国、そこに生まれた男子の夢。

実は不死身の義経は大陸に渡りジンギス・ハーンになった。

と言うような荒唐無稽な話もある。

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海という容易には越えられない壁

日本と言う独特な歴史を歩んだ民族

遣隋使の時代で言えば男子一生の仕事であったはず。

海を渡り異文化の人々に会うことである。

 

何も解らないわけで、そんな時代にジョン万次郎がいたかどうか?

日本で生まれて日本語を話し奇跡的に舟で中国に漂着した。

その後、中国で人生を送った人は聞いたことがない。

通訳無しで行く訳で何をされるかも解らない。

そんな隔たりがある。

海がある意味、万里の長城の役割を果たした。

大航海時代、コロンブスが異文化へのアプローチを果たした。

その前まで日本は東の果てであった。

また西の果てが英国だ。

地球の地表の動きは日本海より地表に現れ

ドーバー海峡にて沈んで行く。

そんな話を昔、テレビで見たような気がする。

日本から髷と刀が見られなくなった。

日本男子の夢は世界を駆け巡る。

憧れの地、中国大陸が最も現実的なイメージだった。

司馬さんの『項羽と劉邦』を読んで更に夢踊る地に

司馬さんは学生時代モンゴル語を専攻していた。

文章を書く人も一種の憧れを持っていた。

その司馬さんが書いた本である。

簡単に要約すれば

『項羽は100戦錬磨の武将、劉邦は負けっぱなしの悪童。

しかし、99戦負け続けて最後の一戦で勝った劉邦が漢帝国を築いた。

項羽はどちらかと言うと日本人的な潔癖主義である。

劉邦は主義主張もなく自らの命を惜しん妻子を見捨てる男。』

と言えばこの話は終わる。

 

 

ここにはロマンもなければ日本人の涙腺を刺激することもない。

背水の陣、この辺りは日本人の涙腺をコックを捻るかもしれません。

中国やモンゴル、大陸は日本人の憧れの地であり、また多くの物語をもって接して来ました。

 

日中戦争に至るまでも破格なイメージを持っていた。

戦後、田中角栄が国交を樹立するまではまた音信が途絶えた国でもある。

小さい頃、地球儀を買って貰い、日本の小ささに落胆し、中国や北朝鮮が直ぐ側にあるにもかかわらず情報が無く、大変不思議に思ったことを思い出します。

 

 

それが突然、国交交易を始め、英国の香港返還、深圳を経済特区とした市場経済化で中国の情報がテレビや雑誌などより実際に仕事で訪問した方から聞き及ぶ。

先陣を切って経済発展をして来た先進諸国と比べ、後から急にその真似や教えを受けて来たので変化のスピードは音速の貴公子をも抜く勢いだ。

あと十年、二十年経てば必ずや解り合える中になれると思う。

青年の憧れだった中国大陸は必ずや身近な存在として無くてはならない時は近い。

中国の経済発展に最も貢献したものは携帯電話だ。

あの広大な大地に200人規模の村落が点在していた。

 

インフラを作るにしても大変なことにある。

所謂、先進国で言えば電話線網を作る手間を省いたことでその改革スピードを加速させた。

本音で言えばそんなところだ。

 

10年20年と思うのは人口の多さでGDP世界第二位には成ったが、国産で車のエンジンが造れない。

つまりこれからもショートカットで発展を続けてくる。

ガソリン自動車は不要、電気自動車であればOKだからだ。

 

それにしても韓国、中国からのオーダーで産業機械の生産が日本では追い付かない状況が今、発生している。

サーボモーターではダントツの安川電機のモーターがサムスンからのオーダーで生産が間に合わない。

銃もミサイルも不必要だ。

 

 

笑顔と技術とビジネスで沢山儲けさせて頂ければそれで良い。

憧れの地は大切なお得意様になっている。

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