愛しき命たち

愛犬との日々、優しい気持ちと忠誠心

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どうして君はいつもそばにいるの?

そして何の文句も言わずに遊んでいる。

神はもう少し長い命を授けなかったのか。

 

家に帰れば君はいつもそこに居てもっと沢山遊んであげたいよ

 

いつも家に帰れば変わらぬ姿の君がいる。

無心におもちゃのガムを噛んでいる。

微笑ましく、愛おしく、悲しい君へ

 

犬の君が我が家に来た理由

 

娘に命の儚さを教えなくてはいけない。

それが家内の犬を迎える理由であった。

しかし、それは嘘で、本当は小さな子犬が

 

いつもそばにいる生活に憧れていたんだ。

君を迎えに行ったその日はちょっと寒い

日曜日なのにその店は熱気に溢れていた。

 

生まれたばかりの命が沢山いる。

それだけで寒さも忘れるほどに誰もが夢中だったね。

君は僕の左手の手のひらに乗るほどに小さかった。

 

こんなに小さくて連れて帰って本当に大丈夫かしら?

家内はそんなことを真剣に心配していたね。

小さいうちは段ボールに入れて

 

たまに15分ほど遊ぶだけにして下さいね。

そうしないと疲れちゃうから。

そうしてあげれば大丈夫ですよ。

 

君と決めて、そう決心が付くまで三時間ほど

彼女(家内)は目尻を細めながら考え込んでいた。

娘はまだ小学校の2年生なので夢中に犬たちを見ていたよ。

 

毛が抜けにくく、あまり吠えないから【パピヨン】がいいわ!

そう決めていたようだね。

小さくて柔らかくてちょこちょこしていてね。

 

だから当初の目的なんかわ全く忘れて

家族で君に夢中になってしまったわけさ。

ずいぶんと小さなお手々だったね。

 

 

 

僕たちと同じ食べ物をあげたいのだけれど君のためを思えばドッグフードが長生きの秘訣

 

どれほどの量を食べさせれば良いのか?

副食物は?

飲み物はどうすれば良いの?

 

もう君は家族の一員なんだよ。

ワクチンを何時打つのか?

食事は何が良いのかも?

 

お風呂は何時から入れてあげられるのか?

石鹸やシャンプーリンスは何を使えば良いのか?

飲み水は水道水では心配だから?

 

シ-ガル・フォー浄水器を発注しよう。

寒いといけないのでペットヒーターがもう2個か3個必要だ。

本人(仔犬)は箱から出すとちょこちょこと

 

家具の後ろなどに入ってしまったり

なかなか元気で忙しい。

画像は別ワンだがほとんど同じ様子であった。

 

海水浴もスキーに行くときも

いつも一緒だった。

ケージが2個も3個も購入された。

 

シャンプーもリンス、トリートメントまで犬種別のものがある。

確かに購入して使ってみるとパピヨン用だと毛ぶきが抜群に良い。

まるで毎日君のことで頭がいっぱいというヤツだね。

 

休日は何時だって君が走れ回れる芝生の綺麗な場所に遊びに行くんだね

 

ちょっと大きくなってきても

なかなか体毛が少なくて貧弱に感じたけれど

1年半過ぎるあたりから毛ぶきが良くなった。

 

君は家族がいなければ生きていけないほど

依存していた気がするけれど

それは逆の話で家族みんなが君に依存していたんだね。

 

たくさん遊んだね!

いっぱい走り回ったね!

何時の間にか寝るときも一緒だった。

 

優しい気持ちの君だったから

家族みんなが優しい気持ちになった。

君は裏切らないから家族も嘘をつかなくなった。

 

小さな存在なのに

たった3㎏なのに

君の影響力は絶大だった。

 

彼女(パピヨン)は19歳6ヶ月で静かに逝った

 

子供に死を理解させるためにも犬を飼おう。

そして毛が抜けにくい犬種をと家内が決めていた。

なかなか多くの犬種を揃えているペット店はない。

 

たまたま松屋デパートの屋上でマルチーズの子がいた。

いっそお店の人に沢山犬種を揃えている所を聞いてみればと聞いてみた。

何やら亀戸に行くと全種類が揃っているペットショップがあるらしい。

 

そう聞いてそのまま行って見ることになった。

その日は2月の初旬で曇り空であった。

寒い中、そのペットショップを探して向かったところ

 

人だかりがあった。

そこがそのペットショップだった。

中は人が溢れていて熱気に満ちあふれていた。

 

確かに生まれて1ヶ月から2ヶ月の子犬が

犬種ごとに何頭も揃っていた。

その中で一番小さな、そして”ほっそり”としていたけれど

 

可愛い顔したパピヨンを一家の娘として連れてくることに決めた。

そして、どこへ行くのも一緒に出掛けた。

冬場は、スキーに、ペットも泊まれるペンションに毎年通った。

 

夏は海水浴場に連れて行った。

春先の天気の良い日はお台場や葛西臨海公園などに行った。

楽しい思い出を満載にしてくれた。

 

彼女を連れて散歩をしていると今までにないことが起きる。

若い女性から声を掛けられるのだ。

私たち家族にかけがえのない思い出を沢山作ってくれた。

 

思い出せば涙が溢れてくる。

そして未だに家の中の祭壇に彼女は存在している。

沢山の花々に囲まれて、生きている時はあまりもらえなかった

 

牛肉の缶詰や鶏肉の缶詰がいくつも置かれている。

お水は生前使っていた器に朝晩入れ替えてもらっている。

愛情を注げば注ぐほど犬は答えてくれる。

 

つまらない家に家内はまた買う決意をした。

9ヶ月後、新しい家族がまた家に来てくれた。

もっともっと大切に仲良く暮らしたいと思います。

 

最後までお読み下さりありがとうございます。

健気な姿を見ていると、どうしても涙が溢れて来ます。

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