殺人的な発注量だ。
造ってるそばから焼却炉で燃やしているんじゃないか?
原紙の供給が追いつかないほどだ。
またしょぼい原価で阿保のように売れる。
トレーディングカードとカードゲーム
どちらも見境なしに流行った。
その違いが判らないとミスをする。
カードシールのサイズの決め方
このサイズの決め方は原子のサイズによって決められている。
専門ではないので聞いた話を思い出しながら説明する。
菊の全紙か半紙を使う。
菊の全紙で99枚取れる。
半紙で46種類。
そう聞いている。
菊の全紙は新聞紙を1枚広さ。
カード上に断裁してぴったり作れるサイズか
食パンではないがミミを切り落とすデザインか
そこでサイズが決まってくる。
ポケモンデコキャラシールの48mm×48mmは耳を落としている。
このようなコストを含めた取り数で決まってくる。
そんな事情をはじめの述べてカードを比較して欲しい。
トレーディングカードは表裏両面のデザインが違う。
カードゲームはトランプと同じで片面のデザインはすべて同じだ。
これらのことを思い浮かべるとデザインやサイズが決まってくる。
そのような意味で言えば『遊戯王』はカードゲームである。
トレーディングカードと比較すればカードの種類はとても少ない。
10枚入りではなく5枚入れである。
レアカード・スーパーレア・ウルトラレアと言う希少カードがある
どうやって遊ぶのかはわからない。
はじめ、40万袋のオーダーで注文を取り始めたらしい。
1週間後、240万袋、2週間後、640万袋、3週間後で1,040万袋と
小売りからオーダーが販売前に入った。
640万袋の時点で原紙が在庫の底をついた。
請け負うのは適当な数量に決めていた。
確か240万袋を20日間で請け負った。
余裕で作り切った。
第二弾があるとは聞いていなかった。
恐らくデザインが間に合わない。
1か月ほどは何の音沙汰もなかった。
その1か月は冷凍わらびもちの包装で四苦八苦していた。
突然、来客があり第二弾の生産依頼が来ている。
それを手伝って欲しい。
数量は増えても構わないのだがデザインとカードンの供給が必ず遅れる
スポットの仕事は売り上げの30%と決めていた。
Vol.2でどれほど作ったかは記憶にない。
Vol.3の時にMAXで120万袋/日作っていた。
大きくはやるものは落ちるのも早い。
あるいは販売元が生産設備を用意する。
深追いはしないこと。
やめなさい!と注意するのだが
自動丁合機を造ろうとする。
これは言葉になるのでできると思うのだが出来ないものだ。
タイムマシーンと同じだ。
機械は出来たのだがその都度混ぜ合わせのパターンが違う。
その都度、プログラムを変更しないとならない。
不眠不休で考えながらプログラムを組み
1週間から10日間かかる。
それで上手くミキシング(丁合)出来ればよいのだが
決まってカードの端が折れていたり、断裁ミスでサイズ違いがあれば
機械は誤った組み合わせを供給してしまう。
そこまで考慮してプログラムを構築する。
2000万円かけて結局まともに生産しないで錆びついた。
算術で計算すると自動丁合の難易度が解る
レアカード系は取り合えず無しにして
56種類のカードから5枚のカードを組み合わせ
2ペアー無しの組み合わせを数量をはじき出す。
36×35×34×33×32=45,239,040- (1)
5×4×3×2×1=120- (2)
(1)÷(2)=376,992通りの組み合わせがある。
1日の機械1台当たり生産量は40,000袋
1日ですべての組合わせが出来ないのである。
答えが出ない算数をやらされている。
射幸性があり勝ち負けがある。
カードゲームより北米のトレーディングカードの仕事をしてみたかった。
北米ではとても大きなトレーディングカードの会社があり
通年で生産しているそうだ。