きんとうん

トレーディングカード、Pia♥キャロット

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初めに仕事の依頼を受けて誰が買うの?

意味不明であった。

『Pia♥キャロットへようこそ』?????

仕事は仕事なので真面目に取り組んだ。

 

カードのシャッフルについて次ぎはうちで考えるから今回はそっちで考えて

カードのシャッフル条件

ステッカーや特殊紙器類を印刷断裁する企業からの依頼でした。

確か138種類のカードに加え

大当たり・中当たり・当たりカードをそれぞれ

 

1:4:10の割合で封入する。

一袋10枚入って1枚は当たりカード

残り9枚は一般カードという具合に構成されている。

つまり50万袋を作るのに

大当たり(A)33,333枚

中当たり(B)133,332枚

当たり (C)333,330枚

一般カード(D)4,500,000枚

   合計  5,000,000枚

 

これが位分けの総カードの内訳になる。

※当たりカードは便宜上(A)(B)(C)で表記します。

(A)は3種類 (B)は9種類 (C)は15種類

一般カード(D)は136種類とする。

 

それぞれのカードは200枚を一束として渡される。

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完成品の封入状態

 

中箱に15袋の小売り単位の製品が入る。

段ボールに12ボックス入れる。

1ボックスには(A)が1枚

(B)が4枚 (C)が10枚 (D)135枚

 

一袋で1ペアー2ペアーは無し。

段ボール買いする一人を満足させる。

 

作業性も考慮しなければならない

この仕事の前には10枚で結束した状態で包装をした。

この時からバラ状態で包装をする。

外装の形態さえ知らされない。

 

3つの絵を描いて確認を取る。

普通のピロー包装・片側φ8㎜の吊り下げ穴あり、それぞれ

ギザ刃カットとVノッチ。

 

φ8㎜のVカットに○を付けられ答えが返ってくる。

カードの束を一人でいれ続けるのは作業性が悪いので

2つにシャッフルを作り、交互に機械へ供給する。

 

これで不自然でないシャッフル状態で封入出来る。

説明文を作って確認を取ろうとするが答えが返って来ない。

当然、人がカードを1枚1枚とりシャッフル10枚を作る。

 

人は必ず間違いをする。

10枚の束が9枚であったり11枚であったりする。

11枚の場合は2ペアーの場合がほとんどだ。

 

よって包装後に重量チェッカーをかけ10枚以外を跳ねるように設置した。

 

トレーディングカードの生産包装工程を確立した

発注者が生産工程を全く解っていない。

どちらかと言えば買い手の考え方で見ている。

特に依頼主からはシャッフル条件だけ言われ手法は問われなかった。

 

3日間、夜一人で考えた。

その結果、初回発注で『good!』のお答えをいただいた。

その以前に2回ほど他社に依頼したが惨憺たる結果であったらしい。

 

お陰様でその後、トレーディングカードの仕事が集中した。

とても辛いのはその都度、シャッフル比率やルールが変わるので

その商材ごとに仕様を考えなければならない。

 

途中、カードの厚みが変わったり

薄いチラシを封入したり物理的に不可能な仕様が出て来た。

また同業者で袋に直接シャッフルしたカードを

袋に入れる作業をしている会社もあった。

 

数量も途方も無く大きい数量である。

『エバンゲリオン』

カードを購入した顧客からの苦情を見せられた。

 

カードが上と下で0.3㎜ほど傾いている。

0.2㎜ほど機械で潰したような直線上の跡がついている。

そのような内容でレポート用紙5枚ほど小さな文字でクレームを付けてきている。

 

場合によってはある種のカードが所沢で購入しても全く出てこない。

しかしウェブで裏はでは所沢で出ないカードばかり出ている。

こんな書き込みがある。

 

それが良いか悪いかは書かれていない。

しかしクライアントからは注意をされる。

馬鹿げた話でそうやって交換し合うから

『トレーディングカード』と言うのではないか?

 

訳のわからんヤツが発注担当をするから当たり前をクレームと捉える

怒涛のようにオーダーが来る。

当たり系のカードは余分に印刷しているのでその分が

工場に来ている。

 

当然、余分に入れられないので事務所の机の引き出しに

鍵をかけて保管していた。

その後、カードの買い取りする店にプレミアムが付いたカード

1枚で\50,000-円するカードを1種類5枚で10種類持ってくるやつがいる。

 

そんな言い掛かりをつけられる。

このような射幸性がある商材はこんなことがあるからなおさら売れる。

 

昔で言えばメンコである。

アメリカではベースボールカードは定番で売れている。

印刷不良などは逆にプレミアムがついて高価になる。

 

このような仕事はもう二度とやりたくな程にやった。

キャラクタービジネスは不気味だ。

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