ゴルゴ13では支払はスイス銀行を指定する。
大泥棒もスイス国籍の銀行にお金を預ける。
何も悪いお金を隠す金庫があるわけでは無い。
スイス銀行の特殊性はその環境が育んだ。
その銀行にお世話になれるようになりたい。
それを知ればちょっと大人の気持ちになる。
スイスのプライベートバンク
スイスが何も金が沢山取れるわけではない。
ダイヤモンドもとれないんだね。
あるのは神秘的な針峰群である。
お金持ちは何故スイスの銀行に貯金するの?
その通りなんだ。
特にお金持ちになれるような産業を持っていない。
だから昔から周囲の国で戦争が起こった時に
雇われ兵士になって家族を養ってきたんだ。
頻繁に家族の元に帰れるわけもない。
だから赴任した国の銀行から母国の銀行に仕送りしていたんだ。
そこには今の日本では考えられない理由があるんだ。
他の国で戦争をしている訳だから死んでしまうこともあるよね。
その時にそのご主人の口座をその都度凍結していたら家族は困るよね。
だから一つの銀行口座で奥さんもその子供も使えるようにした訳なんだ。
例えばオーストリアの傭兵になっていて
オーストリアがフランスに負けたとするね。
フランスはオーストリアの兵士だったんだから
その兵士の銀行口座を引き渡せと言うことになったら
本当に困ったことになってしまう。
またフランスの傭兵がフランスが敗戦した場合、
その傭兵の口座を戦利品として持っていくことが出来たら安心して傭兵には行けないね。
その為、1890年独仏戦争の際、一般市民の財産を守る為にスイスは銀行法を改正していったんだ。
また、スイス国の立地条件も山上の要塞のようですね。
1934年に現在形のスイス銀行法が設立されました。
そんな事情もあり、永世中立国にも成ったわけです。
その基本は傭兵に行ったご主人の稼ぎを守ることが第一義の目的だったんだ。
これは悪か善かは日本のことわざにもあり『勝てば官軍、負ければ賊軍』
ですから勝ち負けで正悪判断は出来ないというのが基本的な考え方なんだ。
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自国民、その傭兵の預金を守る為に大きな特色が出て来たんだ
[1]スイスのプライベートバンクでは預金者の情報を守秘する。
[2]一つの口座で妻や子供達が預金の引き出しが可能になる。
[3]運用もしてくれる。その運用実績についても守秘する。
日本では預金の利息に対して20%の課税が義務付けられているね。
プライベートバンクは一切の情報を絶対に外部に出しません。
預金がどれだけあって利息がどれ程出たかを誰にも教えません。
また、一つの口座で家族がカードで入出金が出来ます。
これは相続税を確定することができませんね。
そんなわけだから金を稼いだ者達はせっせとスイス銀行に金を入れるんだ。
米国の9.11同時多発テロでは相当スイス銀行は世界の国々から叩かれました。
そして、預金者の犯罪が立証できれば開示することを認めました。
だけど未だに守秘義務は続けられています。
このような歴史的な背景があり、必然性からスイスのプライベートバンクは未だに旧来の手法を続けています。
そのようなわけだからお金持ちはそのお金を利殖する場合に課税されることがありません。
また、相続が発生しても相続税の支払いを明確にすることも出来ないわけです。
租税回避地(タックス・ヘイヴン)
預金者のお金情報を絶対に漏らさないことから
租税回避が可能になるわけです。
日本政府もいろいろと手を打っているけれどね。
スイス自体がこのような銀行の特性を活かして
世界からお金を集めそれを上手に投資して国が成り立っているんだ。
同じように租税回避を国の礎にしている国は沢山ある。
海外投資を楽しむ会
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例えば、10,000,000円を運用して貰う。
7.5%の複利で運用してくれるので10年後には倍の20,000,000円になります。
この場合、最初の3年ほどは5万円ほどが振り込まれます。
そして10年後に10,000,000円振り込まれてくるわけです。
この10,000,000円は運用を依頼した時の元金の返却として説明します。
しかし、実際に元本はそのままで更に運用を続けてくれるような事がなされているようです。
運用を行うスタッフはハワイに住み
ニューヨークと東京の中間で株式の売買を行うわけで
立地から考えればニューヨークや東京の狭間で株式投資には最高の立地条件になります。
良いことなのか悪いことなのか、
必然から生じたことなので私がどうのこうのと言う立場にありません。
ただ日本にいて海外の銀行に口座を儲けるのはこれも秘訣があるんです。