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ボルダリングとロッククライミング

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いつの頃から流行ったのか

カリフォルニアのヨセミテで

岩壁に傷をつけない

 

そして身軽に岩壁をよじ登る輩が現れた。

指先に滑り止めのチョークをつけるんだ。

ヘルメットも被らないのは危険だと思われた。

 

ヨセミテよりもボルダリングが主流になった

 

ハーケンを打ち込んだり

ボルトをねじ込むことで

岩壁そのものが破壊されはじめた。

 

基本はフリークライミングであり三点支持だ

 

より困難なオーバーハングを乗り越えるために

岩壁の途中でビバークする為に岩壁は傷付いていった。

その反省から岩を傷つけないクライミング技術が進んだ。

 

本来は”三点支持を基本に道具を多用しないクライミングが基本なんだ。

ただノーヘルに短パン、Tシャツは危険すぎるけどね。

ちょっとした落下でもおでこや肘、膝は傷だらけになるからね。

 

三点支持は両手両足の四肢のうち移動する際は

一肢だけを使い、他の三肢は岩壁に貼り付いている。

この登攀の基本を言うんだ。

 

隣の登攀壁に飛び移るなんてやったらいけないよ。

若い君なら三つ峠で二泊三日で練習していたら

左手の中指と薬指だけで懸垂が出来るようになるよ。

 

上部で確保されながら5級の上コースで

手首が疲労で”つって”しまうよ。

そんなことを繰り返しているうちに筋肉が付く。

 

あんまりやり過ぎると指紋がなくなっちゃうかもね。

手が動かなくなったら「先輩~!落ちます!」

と一言声を掛けないと駄目だからね。

 

ボルダリング競技で早く上達したいなら

3ピッチほどある練習岩壁で朝から晩まで

登ったり降りたりしながら練習するのが早い。

 

但し、上級者の指導の下で行って下さい。

ハーケンの打ち込み方やカラビナの使い方、

ザイルの通し方を勉強するのも大切なことだ。

 

今は”ハーケン”は使わないで”ナッツ”を使うから

懸垂下降も”エイト環”を使った方が楽だからね。

人口壁をよじ登っているだけでは我慢できないね。

 

必ずしっかりとした指導者の下で勉強して下さい。

例えば”ゼルプストベルト”も宙づりになったら

6時間が限度だからね、血液の循環が止まる。

 

そして命は尽きるんだ。

たくさんの本を読んだし、実際に練習を何回も行ったんだ。

それらが自らの命も守るし仲間も守る。

 

パーティーを組むわけだからお互いに信頼し合うことが第一だね。

単独行と言えば”加藤文太郎”氏が有名ですね。

ただ岩壁、氷壁登攀に置いては危険極まりないと思う。

 

下で確保しながらトップで登る友が

突然、黒い塊になって落ちてきた。

トップが落ちると滑落距離は長くなる。

 

誰が打ち込んだボルトなのか2箇所が弾け飛んでいた。

何とか両手でザイルを挟み込み止めた。

革の手袋は焼けて引き千切れ手の皮さえも焼けていた。

 

落ちた本人は空中にぶら下がって意識不明。

何とか”シュリンゲ”を使い”プルージック”で

ザイルを固定し両手の自由を手に入れる。

 

15メートルは落ちたと思われる。

落ちた本人のヘルメット前面と

両肘、両膝は落ちる際に岩に擦ったのか

 

ぼろぼろである。

このような危険性を秘めている。

だから”おちゃらけ”で行うことは避けて欲しい。

 

 

 

 

岩壁登攀をスポーツ的に当たり前にしたのはラインホルトメスナー?

 

大学に入学しその時の催し物で

油を塗った太い丸太を登り切ると賞金が貰えるゲームが行われていた。

手掛かりも足掛かりもない丸太に油が塗られている。

 

そこを登れる理由がない。

その景品目当てに彼はそのゲームに挑戦し

何度も失敗しながらも克服すべく挑戦し見事に登った。

 

それ以来、彼は登攀に夢中になり出した。

家の裏山が標高1500メートルほどあったらしい。

毎日毎日登り続け極限の体力を身に付けていった。

 

地理的な環境の違いがあるにしても

一つの山行で東京から九州に行く距離を自転車で移動する。

そして目指す山頂を登り切り、再び自転車で帰って来るのだ。

 

そして次第に世界の高みを

そして遙かに難易度の高いルートを使って記録を更新し続けた。

エベレストの山巓に向かう時も彼は単独行だ。

 

なんとサウスコルにテントを張り

赤血球を増やす注射を打ち低酸素状態でも

十分に酸素を体内に取り込めるようにして登る。

 

アルピニストの宿命として決して山域で事故を起こしてはならない。

山域で死んでしまえばアルプにストの名前は剥奪される。

山に行くのは楽しみのために行くのであり命懸けで行ってはいけないのだ。

 

しかし、登山家の宿命がある。

困難な山行や計画は成功を修めればまたそれ以上に難しい目的に向かう。

その結果、待ち受けているのは地獄への招待状なのだ。

 

アルピニストとしての心構えを常に忘れずに壁に挑んで欲しい

 

ボルダリングとは言え

体力が付き、だんだんに上手になってくれば

必ず本番に興味を持ち、登に行くだろう。

 

町中で人口壁を登っているうちは

生命の危険は少ないが本番は甘くない。

高尾山で遭難死することもあったのだからね。

 

名も知れないもの凄いクライマーが沢山存在する。

山岳域へのアプローチが容易になったことや

技術や道具の進化がより困難な計画を可能にする。

 

僕は安易な気持ちで事故を起こして欲しくない。

そんな気持ちで心掛けを書かせて貰った。

ある時期、無我夢中で山に通った時期があった。

 

しかし、部の方針で絶対に事故を起こしてはいけない。

何らかの事故を起こせば部の活動は萎縮されるからだ。

後輩に行きたい山行を計画できるように注意深く行動した。

 

くれぐれも事故のないようにお願いしたい。

 

ボルダリングはボルダリングとして楽しんで欲しい

 

例えば南アルプスの北岳は2番目に高い山だ。

最も著名な登攀ルートでバットレス第四尾根がある。

登りはじめの2ピッチ目が難しいがその先は比較的初心者向けのルートだ。

 

但し、途中のマッチ箱のコルという場所がある。

ここは一度、懸垂下降をして場所をちょっと移動してから登りやすいルートを取る。

真下を見るのだけはやめておいた方が良い。

 

高さは慣れで克服出来る。

 

真下に小さな人為的な建物などが見えるのだが

見てしまうと自分が立っているのか斜になっているのか解らなくなる。

岩場を登り切り草地まで来るが安心と高度差に体調を崩してしまった。

 

高低差は3ピッチ、60メートルから80メートルくらいまでなら大丈夫である。

それを越えると何度も経験することで慣れない限り誰でも恐い。

しかし、慣れてくると高さは何も感じなくなる。

 

 

安全・安心を前面にボルダリングやクライミングを楽しんで欲しい

 

人口の壁でも自然の中でも

汗をかくことは気持ちよく

そして楽しい一時である。

 

そんなスポーツとして定着して欲しい。

少なくとも金にはならないが

1日中、パソコンに向かってブログ書きをしているよりは精神的にも肉体的にも良いことだ。

 

  • B!