売り買いをする行為は人対人です。
どんなに優れた商品でも販売までの道筋は人が築きます。
確かにスマホやパソコンで商品が届く時代です。
しかし、そこに到るまでは人と人の交渉が存在します。
どんな事業も最初はお客様に伺いし御説明をします。
そして価格交渉が必要です。
今日、大きな看板を背負っている企業は数知れないたくさんの営業マンが歩いた結果、存在します。
大手企業は営業マンの屍の山に立つ
断られて当たり前
断られて当たり前。最も多く断られた者が勝者になる。
断られる件数が少ないと言うことは訪問件数が少ない証拠。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。
必ずチャンスが訪れる。
1,000人会って1,000人に断られるわけがない。
出会いの瞬間がドラマを生む。
確かに成約客の多寡は出て来る。
しかし、売れていた営業マンも売れなくなる日が来る。
その時に売れていた営業マンほど脆い。
売れないけれど足で稼いで必死に考え悩んだ者がしぶとい。
こう言う奴が売れ出すと売れなくなる時のことを事前に予測し始めるから凄い。
兎に角、初めから上手く行っちゃうのが一番まずい。
逃げずに訪問を続ける者が生き残る。
簡単に売れてしまうと手抜きをし始める。
売れない奴は売れ出しても売れなかった時の苦しみを思い浮かべ手を抜かない。
百人十色、99人が訪問して断られても100人目で心が開ける時がある。
企業は数限りない営業マンの屍の上に存在する。
恐れるなかれ。必ず道は開けます。
賃貸住宅建築営業の奇跡
それこそ千人単位では語れないほどの建築営業が挑んだ。
しかしどんな強者が行っても門前で狙撃されてしまう。
誰も絶対に落とせないと有名なお家だった。
老いた女性が地主であった。
家族も一緒に住まわれているのか寄りつかないのかは誰にも解らない。
賃貸営業は土地の相続税対策で節税をする術を教える。
その後のライフプランもだ。
老女もそれは十二分に理解しているはずだ。
ある日、中堅の営業マンが支店長を連れて夜分、8時頃その家の前に向かった。
転勤して来たばかりで詳細な事情はわかっていない。
車を止めて二人で門前に佇んだ。
真っ暗である。門の電球が切れていた。
たまたま赴任したての営業マンはアパートの電球を交換しようと
梯子と電球を持っていた。懐中電灯は車に常備されている。
「支店長、ちょっと待って下さい。これでは危険ですよ。」
彼は梯子を出し、自分の電球を持ち梯子を使い付け替えた。
すると急に周囲が明るくなった。
何と暗闇だった門の内側に老女が立っていた。
「おい、上がってお茶でも飲んでいけ。」
高齢の老女に電球を交換する術がなかった。
たったそれだけのことに誰も気づかなかった。
寂しい毎日と助けがない日々に悲しかったに違いない。
そのまま話は進み契約は成立した。
今まで寄ることもなかった娘さんご夫婦との中も
そして孫との関係も一瞬にして解決した。
財産分与などの問題がしこりとなっていた。
それがたった一人の営業マンの行動で全てが解決された。
営業って馬鹿にしてはいけない。
車で言えばミッションオイルなんだ。
このたった一人の営業マンの機微がこの老女と
その家族の関係までを修復したのだ。
その後、その営業マンがどうなったかは聞いていない。
次々に次々に営業マンが現れる
確かに商売はインターネットの普及でものとお金の流れが
変わり始めている。しかし、話の行き違いは出る。
いろいろな場面で折衝役が必要だ。
売れる時もある。売れない時もある。
そんな時、心折れることなくお客様と対峙する営業はやっぱり強い。
恐れる事なかれ営業マンは天職だ。
そしてその名を屍として刻んでこそ企業は存在する。
そんな気概を持って日々の訪問活動を行って欲しい。
最後までお読み下さり有り難う御座います。